人気ブログランキング | 話題のタグを見る

母に想う

数日前、母が家にお菓子を届けに来てくれました。
週に1~2回はきてくれるのですが…。
と言っても、数百メートルしか離れていないので、
すぐにやってこられる距離です。

母は78歳、ひとり暮らし。
こんなに近いのに、仕事と家事、雑用に追われ、
私から母のところに行くことはあまりありません。

ほとんど母が出向いてくれます。

母は、愛情表現が上手にできない人で、現実的で、減点主義。
子どもに夢を与えるような話や励ましはほとんどしてくれたことがありません。

母が生きている間に、感謝できるのだろうか?
和解(決裂したわけではないですが)できるのだろうか?
とずっと思っていました。

でも、ヒプノに出会う2年ほど前から、
私の中に、母に対する許しの気持ちが起き始め、
ヒプノスクールで数回のセラピーを受けることで、
より母との葛藤が軽くなり、
最近は、本当に母への愛情が強くなりました。

先日来てくれた時、
ちょっと世間話をして、
「今、幸せ?」と聞くと、「うん、そうだね~」と答えた母。

玄関まで送って、
「自転車はもう危ないから、引っ張って使ってる」と言いながら、
帰路につく母の姿を見ていたら、
思わず涙があふれてきて、「ありがとう、ありがとう」と何度も心の中でつぶやく自分がいました。

50歳間近になり、
病気をしたり、喪失体験をしたり、子どもを育てる大変さや働く大変さを体験して、
やっと母の気持ちがわかり、それによって、母から自立できたのだと思います。

自分自身、不器用でこんな風な生き方しかできないのと同じように、
親もこんな風にしか生きられなかったんだ…と思うと、
親子というより、同士のような感じがしてきて、
「お母さんも大変だったね。お疲れ様」と言ってあげたくなりました。

もうすぐ母の日。

何をして喜ばせてあげようかな?
同士のように感じても、一生、娘は娘だから…。
by tarakosun | 2008-05-03 22:29
<< 庭造り 不思議な水のお話 >>