「アディクティブ パーソナリティ」とは、依存を起こしているパーソナリティのことを言います。
軽い依存であれば、ヒプノセラピーのAPへのテクニックを用いて効果を上げることができます。
催眠状態で、APを見つけ、クライアントがAPになってセラピーを受けていきます。
セッションの中で、セラピストがAPと対話しながら、身体感覚を味わってもらいます。
そして、代わりになる行為(並列の行為では意味がないので、より本質的な行為)と
置き換えていきます。
そして、別のテクニックで、すっかり置き換わるように強化していくのです。
無意識は、「気分」「雰囲気」「感覚」などからできているので、
直接、そことコンタクトし、感覚で記憶していくことで、
変化の時間を短縮することが可能なのです。
通常、人は「意識」を使って何とかしようとします。
でも「こうした方がいい」とわかっていて、その通りにできたら悩まないはずです。
「こうした方がいい」とわかっていても、できないから悩むのです。
ですから、「意識」の力では、なかなか解決しないですし、
それだけではなく、わかっているのにできないことで、さらに自分を責めることになります。
このような心の仕組みがわかるだけでも、
できない自分を責めることが少なくなります。
変化の鍵は、無意識にあるのです。
ヒプノセラピーは、意識と無意識の間の垣根を緩めて、
意識と無意識が共同作業できるような状態をつくってセラピーをしていきます。
ただし、ご本人に依存をやめたいという気持ちがなければ、
セラピーの効果があがらないのは言うまでもありません。
自分の心をだますようなセラピーは、逆に本物とは言えないでしょう。
ここが、ヒプノのおもしろいところ…本当にやめる気持ちがあるかどうかを
確かめるスキルまであります。