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外部クライアント

今回の授業は、1日目の最後にいきなり外部のクライアントを招いての実習だった。

スクール側で、インターネットや情報誌で募集するらしい。
もちろん、無料…。

「無料」「ただ」「0円」というのは、いいようだが悪くもある。

人は、お金を支払う痛みがあるからこそ、そこに価値を見出したり、決意したり、慎重になったりする。

カウンセリングでも、無料相談のクライアントは解決に時間がかかるが、
1回に何千円を支払って、カウンセリングを受けるクライアントは、早く元気になっていくという。

それはそうだ。

セラピストもクライアントも、「お金」が介在することで本気になるから。


先生は、「外部のクライアントを催眠に入れることが出来たら、実際のクライアントを催眠に入れることが簡単に感じます。お金を払った人は、モチベーションが高くなるので、自ら進んで催眠に入っていきます。だから、こうして無料のクライアント実習をするのです」と言った。

「では、きょうは6人来ています。やりたい人?」

もちろん私は手を挙げた。えっ、私とOさんだけ?
物好き?でもこれがしたくて来ているので。


クライアントの中には、スクールの間泊めてもらっている千葉の姉の娘、
つまりは私のめいっこが混じっていた。

彼女は小さい頃から何かが見えていて、
私がヒーリングと出会ったとき、シンクロが起きたらしく、
彼女の能力がプラスの方へ開花し始めたようだ。

ヒプノを私より先に体験して(独身貴族は裕福なので)、
「おばちゃん、すごくよかった。おばちゃんに絶対向いてるよ」と背中を押してくれた一人でもある。

私と同時進行で、彼女はヒーラーを目指している。

過去生で、私とめいっこは双子だったようだ。
どうりで、同じところに同じ形のアザがある。


さあいよいよ実習。
私と組むことになったのは、20代のかわいらしい女性。
催眠は2回目とのこと。

説明から始まり、徐々に緊張を解き、安心してセラピーをうけていただく準備をしていく。


すんなりと催眠状態へ

……年齢退行……

つらかった場面もインナーチャイルドとの対面も、
涙を流しながら、感情を深くしっかりと感じきることで受け止めていく。
まるで何かが「溶ける」ような感じで。

覚醒したあとも、しばらく余韻を味わっていらしたようだった。
私も…。

二人で一緒に取り組んだという感触と、
クライアントが癒されていく瞬間に立ち会った感動で、とても心地よかった。

結局、人はいつだって自分で自分を癒していくことができるのだ。
その力に、催眠というテクニックを使って気づいてもらうことが
ヒプノセラピーの奥義なのだろうと思う。


とっくにスタートしたと思っていたセラピストへの道だが、
今、ようやく電光掲示のデジタル時計が動き始めた気がした。
by tarakosun | 2007-11-25 18:36
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