インナーチャイルド、年老いた母と会う

90歳近い母親。
ここ最近、足がおぼつかなくなった。
頭ははっきりしているのだが、
もともとかなり偏った考え方の持ち主なので(これで私は苦労して来たのだが…)、
理にかなわないことを言い、結局、その考え方で自分を苦しめて、具合を悪くしている。

私の方は、母に対して優しくできない自分を、時に責めたりするが、
母親は、自分を顧みることなどしないから、
言いっ放し、やりっ放しだ。

付き合っていると嫌になることが多いが、
でも最近、この母の気質は、私が心理療法を仕事にする上で、とても役に立ってくれたと思うようになった。

数日前の夜。
ベッドでヘミシンク(イヤホンで、右耳と左耳から違う音を聴くことで、催眠状態になる音源)を聴いていたら、
ふと、「小さい時の自分と今の母親を会わせてみよう」という考えが湧いたので、
早速、インナーチャイルドの所に行って、話しかけてみた。

「今のお母さんに会う?」
「うん」
「じゃあ、行こうか」
   ・
   ・
   ・
インナーチャイルドは年老いた母親を見て驚いている。

その様子を見て、私は泣けてきた。
インナーチャイルドの優しさに泣けた。

少ししたら、インナーチャイルドは母親をさすり始めた。
ただ黙って。

私はインナーチャイルドに打ち明けた。
「私さ、お母さんの手を引いたり、支えたり、お母さんの体に触るのが苦手なんだ」

そうするとインナーチャイルドは、
「じゃあ私が手を引いてあげる」と言って、もう、玄関の段差を手を引いて降り始めた。

「私さ、旅行で家を空けるんだけど、お母さん大丈夫かな? また具合悪くなるんじゃないかな?」と言うと、
「大丈夫だよ。私が一緒にいるから。安心して行っておいでよ。
お母さんに比べられたことで仲が悪くなったねーちゃんと、仲良くなって一緒に行く旅行なんだから」


…心の詰りが、ひとつ取れた気がした。


…そうしたら。さすが潜在意識。すぐさま現実化です。

このひとりセッションの2日後、母親のろれつが回らなくなり救急搬送に。

一過性ということで、入院せず、精密検査をした上で、外来診療となったのだが、
病院にいる間、不思議なことに、私はためらいなく母親の体に触れていた。

この先、どう展開するかわからない。

母親を理解したり、和解したりすることをゴールにすることをやめたから、
こうやって試行錯誤することで、
人として、セラピストとして、成長していくことにつなげていこう。

自分を癒し続け、もっと自分を大切にしようと思う。









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by tarakosun | 2018-09-08 12:02

催眠療法で人生を癒す、ヒプノセラピストのココロの旅日記