言う側によって

同じセリフでも、言う側によって、真逆の結果をもたらす。

ずっとずっと前、社宅に住んでいた新婚当初、
同じ社宅の女性が子どもと一緒に遊びに来た。

新婚だから、家具も新しい。
古い社宅だから、少しは明るくしようと、観葉植物やタペストリーも飾ってあるが、
子どもが喜ぶようなおもちゃはない。

「同じ間取りなのに、住む人によって全然雰囲気が違うよね」などと話しながら、
お茶を飲んで、楽しく過ごした。

引っ越してきたばかりで寂しかったので、
遊びに来てくれるとうれしかった。

ところが何度目かの訪問の際、その女性のお子さんが、サイドボードを開け、
しまってあったカセットテープ(CDの前の時代)の中身を引き出してしまうという出来事が。

お気に入りの曲をセレクトしたカセットだったから、
「いいよいいよ」とも言えず、
「あっ」と発したきり、気まずい雰囲気に。

するとその女性は、気まずさに耐えかねたのか、こう言った。

「子どもだから仕方ないよね」と。

…。

それを言うとしたら、こちらのセリフでしょ。
そちらはまず「ごめんなさい」なのでは?

それ以来、「自分が言っていいセリフなのか」と考えるようになった。
ひとつ賢くなった出来事だった。
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by tarakosun | 2015-12-16 22:11

催眠療法で人生を癒す、ヒプノセラピストのココロの旅日記