もしあなたが、夫や恋人といて、無力感や罪悪感があったり、安心できなかったりしたら、
それはDVです。
喧嘩が、お互いが対等な立場で意見や思いを言い合うのに対して、
DVは、一方が強い力でねじ伏せようとしたり、
理屈の通らないことを言って、あなたを混乱させたりすることを言います。
まずは、これがDVであると認めてみましょう。
肉体的であっても精神的であっても、
暴力を受けているという状態なのですから、
つらくなって当然です。
そのつらさを無いことにする必要はありません。
あなたがDVの被害に遭ったのは、
あなたが悪いからではありません。
あなたは何も悪くないのです。
むしろあなたは、DVの被害に遭うもっと前から、
理不尽な思いをしてきたはずです。
それは多分、家族の中での体験でしょう。
親が頼りなくて、あなたが親代わりに頑張って来たのかも知れません。
急に機嫌が悪くなる父親や祖父がいて、
その人が怒り出すたびに、あなたは怖い思いをしていたかも知れません。
父親と母親がよく喧嘩をして、その場面が繰り広げられるたびに、
あなたは自分の無力さを感じ、悲しくなっていたかも知れません。
まずは、
あなたが、
そのつらい感情を思い出し、そこを癒すことです。
その癒しを重ねていくと、
あなたの中に、「自分を大切にする気持ち」が芽吹いていき、
その肯定感はもっと成長して、
自分が独りではないような、そんな底支えの気持ちが起きていきます。
そうなった時、あなたには、パートナーがどんな風に見えるのでしょうか。
明らかに違って感じられてくると思います。
そうなってから、ようやく次の選択をする力がついてくるのです。
パートナーと離れることができるようになるかもしれないし、
パートナーを理解し、気持ちを分かち合えるようになるかもしれないし、
パートナーの暴力がなくなることすら起きるかもしれません。
いずれにしても、
同じパターンを繰り返しているとしたら、
それは、「問題の解き方がまちがっているよ」というメッセージです。
未来を変えたいなら、今までとは違う方法を取らなければなりません。
でも、どうしていいかわからない…。
心配。不安。心細い…。ひとりだったらそうでしょう。
あなたがひとりではないことを確信できるのも、セラピーが与えてくれる効果です。