『母という病』

精神科医岡田尊司氏の著書。

タイトルを見た時、
母という役割に飲み込まれた人向けの本かと思って購入したら、
内容は全く逆のものだった。

「母」という生き物がどんなに子どもを蝕むかという事例の列挙で、
こういう母親に育てられると、こんな病理になるという例に次ぐ例。

1歳半までは、付きっきりでそばにいてあげなければならないという論を展開し、
そこにほぼ父親は出てこない。

あとがきに来てようやく、「母親への支援が足りない社会だ」と出てくる。

犯人捜しをすることで問題は解決しないのではないか。

そもそも母親が犯人なのか。

加害者は、もともと被害者という視点で見ることはできないか。

3歳児神話、母性神話がすっかり刷り込まれた、古ぼけた考察でがっかりした。

こういった価値観や目線が、母親を追い込み、
さらに事態を悪くしていることに、いい加減気づこうよ。

このような男性目線そのままに描いてしまうのは、
自身が、無意識に母親を見下げているからではないかと感じてしまう。

男性も女性も、すべての人が母親から生まれるのだから、
女性に敬意が払えない社会は、自らを貶めることにつながる。

だから、日本は生きづらく自死が多いのだと思う。

もう、誰かのせいにして正義を語るのはやめよう。

これは、自分への語りかけでもある。
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by tarakosun | 2014-02-04 15:32

催眠療法で人生を癒す、ヒプノセラピストのココロの旅日記