「欲求は行動の原動力である」という言葉があります。
当たり前ですが、欲求がなければ行動しないし、
行動するということは、何らかの欲求があるということです。
だから、欲求自体は、善いも悪いもないのだけれど、
その性質によって二分されます。
それは、「欲」と「願い」。
この違いがわからずに、ずいぶんと遠回りをして来ました。
「欲」は、傷ついた体験から、
「自分は価値がない」と思い込んだ結果、自分ではないものになろうとすること。
自分ではダメだから、外側に何かをくっつけて、何者かになろうとすること。
「願い」は、ただそうありたいと思う純粋な気持ち。
未熟な自分だけど、できることがあるのならやってみたいという思い。
この違いはあまりにも微細だから、わかりにくいということと、
最初は純粋な「願い」だったものが、
いつの間にか「欲」に姿を変えるから、気づきにくいのです。
「一生懸命やっているだけ」という私の中に、欲はなかったか?
自分が一番自分を否定しておいて、
他者から称賛をもらおうとはしていなかったか?
傲慢な思いを、純粋さでカモフラージュしていなかったか?
「もっと、もっと」になっていなかったか?
…思い当たることばかり。
「欲」を見直し、「願い」にまで純化できたら、
きっとプロセスが変わり、豊かな結果が待っている。
いろんな経験を経て、それを実感しているところです。