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「欲」と「願い」

「欲求は行動の原動力である」という言葉があります。

当たり前ですが、欲求がなければ行動しないし、
行動するということは、何らかの欲求があるということです。

だから、欲求自体は、善いも悪いもないのだけれど、
その性質によって二分されます。

それは、「欲」と「願い」。

この違いがわからずに、ずいぶんと遠回りをして来ました。

「欲」は、傷ついた体験から、
「自分は価値がない」と思い込んだ結果、自分ではないものになろうとすること。

自分ではダメだから、外側に何かをくっつけて、何者かになろうとすること。

「願い」は、ただそうありたいと思う純粋な気持ち。

未熟な自分だけど、できることがあるのならやってみたいという思い。

この違いはあまりにも微細だから、わかりにくいということと、
最初は純粋な「願い」だったものが、
いつの間にか「欲」に姿を変えるから、気づきにくいのです。

「一生懸命やっているだけ」という私の中に、欲はなかったか?

自分が一番自分を否定しておいて、
他者から称賛をもらおうとはしていなかったか?

傲慢な思いを、純粋さでカモフラージュしていなかったか?

「もっと、もっと」になっていなかったか?

…思い当たることばかり。

「欲」を見直し、「願い」にまで純化できたら、
きっとプロセスが変わり、豊かな結果が待っている。

いろんな経験を経て、それを実感しているところです。
by tarakosun | 2013-09-15 17:15
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