「誰かから愛されていた自分」。
この感覚を思い出すことほど、自信がつくことはない。
これは、「感覚」であって「考え」ではないから、
理屈抜きで、「そうなんだ!」と腹に落ちる。
愛された感覚を思い出すと、
心の底からありがたいような気持ちになって、
体中があたたかくなり、
この感覚は「安心」も与えてくれるから、
「あるがままの自分でいいのだ」という自分への信頼が生まれる。
そうすると、まるで自分が安心に包まれたように感じ、
そしてそれは、現実に、自分の体を何かの力がシールドしてくれる。
小さい時に、祖父母に可愛がられた人は、
可愛がられることに慣れているから、
その雰囲気を周りが察して、可愛がりたくなる。
それと同じように、
このシールドがあると、周りがその人を受け入れたくなったり、あるいは攻撃できなくなったりということが起きる。
こんな風に、愛された感覚というのは、内側にも外側にも強力に働きかけ、
私たちを無敵にしてくれる。
でも、これは通常の意識状態では感じづらい。
ところが、催眠状態であれば、容易に感じることができる。
セラピーの手法はいろいろあるけれど、
この、「愛された感覚を取り戻す」のが、問題解決の一番の近道だと私は思っている。